三菱UFJ銀行は、2020年1月24日から「Eco通帳」と呼ばれるインターネット通帳への切り替えを進めるため、総額1億円のキャンペーンが始まります
紙の通帳を利用している預金者が専用サイトでネット通帳へ切り替えると、先着10万名に1,000円を口座に振り込むと言うものです
三菱UFJ銀行は2019年6月10日から新規口座開設時に原則として紙の通帳を発行せず、「Eco通帳」の利用を促してきました、インターネットバンキングの普及に伴い、紙の通帳のニーズが減っていることも要因の一つですが、1口座あたり年200円かかっている印紙税や印刷代などのコストを削減したいと言うのが一番大きな狙いだと思われます
Eco通帳にするメリット
巷で言われているメリットとは・・・
- 銀行やATMに行って、記帳(通帳に印字)するのに並ぶ必要がない
- 最長25か月分の入出金明細が簡単に確認できる
- 「お取引推移表」(PDF)を申し込むと最長10年前までさかのぼって無料で確認できる
- ATM時間外手数料が何回でも無料
- 口座名義・口座番号が書かれた部分のコピーを提出する必要がある場合「通帳表紙イメージ」を印刷するために取得できる
- 通帳を紛失するリスクがなくなる
- 通帳を不正利用される心配がない
Eco通帳のデメリット
巷で言われているデメリットとは・・・
- Eco通帳の場合、別途「お取引推移表」を申し込んで、遡れるのは過去最長10年です
- 紙の通帳に戻したいときは、基本的にWEB上では行えないため、本支店に行って手続きをする必要がある(紙通帳と併用ができない)
- ATMで通帳が必要なお取引(振替等)ができなくなる
- キャッシュカードがなくても、紙の通帳があれば、ATMで現金の預け入れができる
あなたにとってのメリット、デメリットは、同じですか?
巷で言われているメリット、デメリットがあなたに当てはまりますか?
- デジタル通帳はスマホやパソコン使用者に限定されるため、あなたにとって問題がなくても家族は大丈夫ですか?
- あなたにもしものことや病気などで入院したときに、日頃利用していない家族の方が変わりに使いこなせますか?
- 子どもに仕送りをしていて、通帳で入金し子供はキャッシュカードを利用しているとかないですか?
- 単身赴任などで通帳とキャッシュカードを家族が別々の場所で利用していることはないですか?
デジタルが苦手な高齢者の場合
- スマートフォンやパソコンの操作に不慣れ
- インターネットバンキングへの不安感
- 身近にサポートしてくれる人がいない場合がある
- 紙の通帳の方が安心感がある
デジタルが苦手な高齢者にとって、ネット通帳の利用は大きな障壁となる可能性があります。スマートフォンやパソコンの操作に不慣れな方が多く、インターネットバンキングに対する不安感も強い傾向にあります。
また、操作方法を教えてくれる身近な人がいない場合、サポート体制の不足が問題となります。紙の通帳は、目で見て確認できるため、高齢者の方には安心感があるようです。
まとめ
ネット通帳は、利便性が高く環境にも優しいサービスですが、デジタルが苦手な高齢者にとっては課題が多いのが現状です。
金融機関は、高齢者向けのサポート体制を整え、操作方法の分かりやすい説明や、セキュリティ面での不安解消に努める必要があります。また、紙の通帳との併用や、簡易的なネット通帳アプリの開発など、高齢者に配慮したサービス設計が求められます。
デジタル化が進む中で、誰もが取り残されることのない、包括的な金融サービスの提供が重要です。
我が家では、インターネットバンキングを利用していますが、Eco通帳に切り替えるメリットよりデメリットの方が多いので、これまでの通りインターネットバンキングと紙の通帳を利用することにします。
要は、あなたとあなたの家族にとってよりメリットがある方法を選べば良いのです。