令和2年度の年金額改定
厚生労働省は、総務省からの「2019 年平均の全国消費者物価指数」を受けて令和2年度(2020年度)の年金額を、前年度比0.2%プラスで改定されたことを1月24日に発表しています
令和2年度の新規裁定者(67 歳以下の方)の年金額の例
- 国民年金(満額): 65,141円(+133円)
- 厚生年金(夫婦モデル): 220,724円(+458円)
年金額の改定ルール
年金額の改定は、物価変動率、名目手取り賃金変動率がともにプラスで、物 価変動率が名目手取り賃金変動率を上回る場合には、年金を受給し始める際の 年金額(新規裁定年金)、受給中の年金額(既裁定年金)ともに名目手取り賃 金変動率を用いることが法律により定められています
令和2年度の年金額の改定は、年金額改定に用いる物価変動率(0.5%)が名目手取 り賃金変動率(0.3%)よりも高いため、新規裁定年金・既裁定年金ともに名目手取り 賃金変動率(0.3%)を用います
昨年に続き、「マクロ経済スライド」というルールによる調整が行なわれ、本来は0.3%の増額だったものが、0.1%少なくなっています
「年金生活者支援給付金」も増額
2019年10月に始まった「年金生活者支援給付金」も物価と連動するため、増額となりました
- 老齢年金生活者支援給付金: 5,030円(+30円)
- 障害年金生活者支援給付金(1級): 6,288円(+38円)
- 障害年金生活者支援給付金(2級): 5,030円(+30円)
- 遺族生活年金者支援給付金: 5,030円(+30円)
国民年金保険料は値上げ
令和3年度の国民年金保険料額が公表されたことに伴い、1月24日に令和2年度における 国民年金保険料の前納額が発表になっています
国民年金の1カ月の保険料は
- 令和2年度: 16,540円(130円の値上げ)
- 令和2年度: 16,610円(70円の値上げ)
国民年金は、一定期間の保険料をまとめて納めることにより保険料が割引となる「前納制度」が設けられており
- 6ヶ月前納の場合の保険料額
口座振替の場合: 98,110円(毎月収める場合より 1,130円割引)
現金納付の場合: 98,430円(毎月収める場合より 810円割引) - 1年前納の場合の保険料額
口座振替の場合: 194,320円(毎月収める場合より 4,160円割引)
現金納付の場合: 194,960円(毎月収める場合より 3,520円割引) - 2年前納の場合の保険料額
口座振替の場合: 381,960円(毎月収める場合より 15,840円割引)
現金納付の場合: 383,210円(毎月収める場合より 14,590円割引)
*クレジットカード納付の前納の保険料額は現金納付と同じ金額になります
*前納制度を利用するには、年金事務所に申出を行う必要があります
*口座振替及びクレジットカードによる6カ月(4~9月分)、1年および2年前納の
お申込み期限は令和2年2月末、現金納付については 4月中であれば手続可能です
*手続きの詳細は、日本年金機構または最寄りの年金事務所で確認
(Via 厚生労働省:令和2年度の年金額改定について ,厚生労働省:令和2年度における国民年金保険料の前納額について.)