インターネットは私たちの生活を豊かにしてくれる素晴らしいものです。離れて暮らす家族と顔を見ながら話したり、自宅から買い物をしたり、知りたい情報をすぐに調べたりと、とても便利なツールです。しかし、便利な反面、使い方を間違えると思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。
私はパソコン通信時代そしてインターネットと利用してきました、定年退職後は「MacやiPad、iPhoneを中心にマンツーマンの個人レッスン」を10年間主宰してきています。
この記事では、私が多くのシニアの方々に教えてきた経験をもとに、インターネットを安心して楽しむための基本から応用までを、わかりやすくお伝えします。皆さんと同じシニア世代の私が、同じ目線でアドバイスしますので、どうぞ安心してお読みください。
インターネットの基本を知ろう
インターネットは言わば「電子の海」のようなものです。この海を安全に航海するためには、まず基本的な知識を身につけることが大切です。専門用語や難しい仕組みは置いておいて、必要な基礎知識からお話ししましょう。
インターネットとは何か:シンプルな説明
インターネットとは、世界中のコンピューターがつながった巨大なネットワークです。昔、手紙のやり取りに何日もかかっていたことを思い出してください。インターネットでは、それが一瞬で行えるようになりました。また、図書館に行かなくても様々な情報を探せますし、デパートに行かなくても買い物ができます。
インターネットは情報の大海原のようなもので、私たちはその中から必要な情報を取り出したり、自分の情報を発信したりできます。テレビと違って一方通行ではなく、自分から情報を取りに行ったり、発信したりできる双方向のメディアなのです。
ただし、この大海原には良いものばかりでなく、危険なものも潜んでいます。安全に楽しむためには、基本的なルールとマナーを知っておくことが大切です。私も71歳になる今でも毎日インターネットを使っていますが、基本的なルールを守ることで、トラブルにはほとんど遭遇していません。
パソコン・スマホ・タブレット:それぞれの特徴
インターネットに接続する機器には、主にパソコン、スマートフォン(スマホ)、タブレットの3種類があります。それぞれに特徴がありますので、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
パソコンは画面が大きく、キーボードがあるため文字入力が楽です。写真の整理や文書作成など、じっくり作業するのに向いています。最近は軽量で持ち運びができるノートパソコンも増えています。
私の教室では、初めてインターネットを使う方には、まずパソコンから始めることをお勧めしています。画面が大きいため操作が見やすく、間違いに気づきやすいからです。
スマホは常に持ち歩けるのが最大の魅力です。外出先で地図を確認したり、電車の時刻表を調べたりするのに便利です。ただし、画面が小さいため目が疲れやすく、細かい操作が難しいこともあります。タッチパネルの操作に慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば非常に便利です。私も外出時には必ず持ち歩いています。
タブレットはスマホより大きく、パソコンより小さい中間的な機器です。画面が見やすく、持ち運びもできるため、家の中で動き回りながら使うのに適しています。特に電子書籍を読んだり、動画を見たりするのに向いています。私の奥さんはタブレットでレシピを見ながら料理をしています。
どの機器を選ぶかは、用途や予算、使いやすさを考慮して決めるとよいでしょう。どれか一つでも十分ですが、用途に応じて複数持つ方も多いです。
私の場合は、じっくり作業するときはパソコン、外出時はスマホやノートパソコン、家の中ではタブレットと使い分けています。
ブラウザとは何か:安全に使うためのコツ
ブラウザとは、インターネット上のWebサイトを見るためのソフトウェアです。テレビで例えるなら、ブラウザはテレビ本体、Webサイトはテレビ番組のようなものです。代表的なブラウザには、Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)、Google Chrome(グーグル クローム)、Safari(サファリ)などがあります。
ブラウザを安全に使うためのコツをいくつかご紹介します。
- ブラウザは常に最新の状態に保つことが大切です。
- 古いバージョンのブラウザには、セキュリティ上の弱点があることがあります。
- 多くの場合、ブラウザを起動すると自動的に更新の確認が行われますが、たまに「アップデートがあります」というメッセージが表示されることがあります。そのような場合は、指示に従ってアップデートを行いましょう。
また、ブラウザには「ブックマーク」や「お気に入り」という機能があります。これは、よく利用するWebサイトを記録しておく機能です。銀行やショッピングサイトなど、頻繁に利用するサイトはブックマークしておくと便利です。
そうすることで、毎回検索する手間が省けるだけでなく、似たような偽サイトに誤って接続してしまうリスクも減らせます。私も銀行やよく使うショッピングサイトは全てブックマークしています。
さらに、ブラウザの「履歴」機能も役立ちます。これは、過去に訪れたウェブサイトの記録です。「あのサイトをもう一度見たいけど、アドレスを忘れてしまった」というときに、履歴から探すことができます。ただし、公共のパソコンや他人と共有するパソコンでは、個人情報保護のため、使用後に履歴を消去することをお勧めします。
インターネット接続の種類:光回線・Wi-Fi・モバイル通信
インターネットに接続する方法には、主に「光回線」「Wi-Fi(ワイファイ)」「モバイル通信」の3種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を選びましょう。
光回線は、自宅に引き込む固定回線の一種です。光ファイバーケーブルを使用するため、非常に高速で安定した通信が可能です。月額料金は少し高めですが、データ量を気にせず使えるのが魅力です。自宅でインターネットを頻繁に使う場合は、光回線がおすすめです。私の自宅も光回線を引いており、家族が同時にインターネットを使っても、速度が遅くなることはありません。
Wi-Fiは、無線でインターネットに接続する技術です。自宅内では、光回線などの固定回線から「Wi-Fiルーター」という機器を使って電波を飛ばし、その電波を使ってパソコンやスマホ、タブレットをインターネットに接続します。ケーブルがなくても接続できるため、家の中のどこでも自由に使えるのが便利です。
また、カフェやショッピングモールなど、外出先でも「フリーWi-Fi」が提供されていることがあります。ただし、フリーWi-Fiは誰でも利用できるため、セキュリティ面では注意が必要です。私は外出先ではフリーWi-Fiはあまり使わず、重要な情報(銀行情報など)を扱う場合は、自宅のWi-Fiか、次に説明するモバイル通信を使うようにしています。
モバイル通信は、スマホやタブレット(一部機種)が持つ、携帯電話の電波を使ったインターネット接続です。外出先でも利用でき、フリーWi-Fiよりもセキュリティ面で安心です。ただし、契約プランによってはデータ使用量に制限があることがあります。動画をたくさん見たり、大きなファイルをダウンロードしたりすると、あっという間に上限に達してしまうことがあるので注意が必要です。
最近は「ギガ無制限プラン」など、データ量を気にせず使えるプランも増えていますので、自分の使用状況に合わせて選ぶとよいでしょう。私のスマホは月5GBまでのプランですが、外出先ではメールチェックや地図の確認程度しかしないので、十分足りています。
安全なインターネット利用の基本ルール
インターネットを安全に楽しむためには、いくつかの基本ルールを守ることが大切です。特にシニア世代は詐欺などの標的にされやすいので、しっかりと対策を立てておきましょう。
個人情報を守るための鉄則
インターネット上では、自分の個人情報を守ることが何よりも重要です。個人情報とは、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日などの、あなた個人を特定できる情報のことです。これらの情報が悪意ある人の手に渡ると、なりすましや詐欺などの被害に遭う可能性があります。
個人情報を守るための鉄則をいくつかご紹介します。
- 信頼できるWebサイト以外では、むやみに個人情報を入力しないことです。
- 特に、突然表示される「あなたは〇〇に当選しました!」「無料プレゼントがもらえます!」などのポップアップ広告には、絶対に個人情報を入力しないでください。これらは多くの場合、個人情報を不正に収集するための罠です。
私のレッスンに参加された生徒さんの中にも、こうした罠にかかってしまった方がいらっしゃいます。
次に、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で個人情報を公開しすぎないようにしましょう。FacebookやLINEなどのSNSは、家族や友人とつながるのに便利なツールですが、プロフィールや投稿の公開範囲を適切に設定することが重要です。
特に、「〇月〇日から旅行に行きます」といった投稿は、留守宅を狙った空き巣に情報を与えてしまう可能性があるので注意が必要です。私もFacebookを使っていますが、一般公開と友人や家族だけが見られる設定を使い分け、投稿内容も慎重に選んでいます。
最後に、個人情報を扱うWebサイト(銀行やショッピングサイトなど)では、ログアウトを忘れないようにしましょう。特に共有のパソコンを使っている場合は重要です。利用が終わったら必ずログアウトのボタンを押すように心がけています。私は外出先では画面を自動的にロックが掛かるように設定しています。
安全なパスワードの作り方と管理方法
パスワードは、インターネット上のあなたの「鍵」です。鍵が簡単に解読されてしまうと、大切な情報が盗まれる恐れがあります。安全なパスワードを作り、適切に管理することが非常に重要です。
安全なパスワードの条件は、「長く」「複雑で」「推測されにくい」ことです。具体的には、8文字以上の長さで、大文字と小文字のアルファベット、数字、記号(!や#など)を組み合わせたものが理想です。例えば、「password」や「12345678」のような単純なパスワードは避け、「P@ssw0rd2023」のようなものにしましょう。ただし、この例はあくまで参考で、実際にはこのようによく使われる例は避けるべきです。
また、パスワードは「使い回し」をしないことが大切です。銀行、メール、ショッピングサイトなど、異なるサービスには異なるパスワードを設定しましょう。一つのサービスでパスワードが漏れても、他のサービスは安全に保たれます。「でも、たくさんのパスワードを覚えるのは大変…」と思われるかもしれませんね。私も最初はそう感じていました。
そこで役立つのが「パスワード管理の方法」です。一つの方法は、ベースとなるパスワードを決めて、サービスごとに一部を変える方法です。例えば、「P@ssw0rd」をベースにして、銀行なら「P@ssw0rd_Bank」、メールなら「P@ssw0rd_Mail」というように変えるのです。ただし、この方法も完全に安全というわけではありません。
より安全な方法は、「パスワード管理ツール」を使うことです。これは、あなたの全てのパスワードを暗号化して保存し、必要なときに取り出せるソフトウェアです。あなたは「マスターパスワード」と呼ばれる一つの強力なパスワードだけを覚えておけばよいのです。LastPassやKeePassなどの無料ツールが人気です。私は昔から1Passwordを使っていましたが、とても便利で安心です。
最後に、パスワードは定期的に変更することをお勧めします。半年に一度程度、特に重要なサービス(銀行など)のパスワードは変更するとよいでしょう。「前回と同じパスワードは使えません」というメッセージが表示されることがありますが、これは同じパスワードの使い回しを防ぐためのセキュリティ対策なので、新しいパスワードを考えるようにしましょう。
ウイルス対策ソフトの選び方と設定方法
コンピューターウイルスは、パソコンやスマホに侵入して、個人情報を盗んだり、機器の動作を妨害したりする悪意のあるプログラムです。これらから身を守るためには、ウイルス対策ソフトの導入が欠かせません。
ウイルス対策ソフトを選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。まず、信頼できるメーカーのものを選びましょう。Norton(ノートン)、ESET(イーセット)、カスペルスキー、マカフィーなどが有名です。無料のものもありますが、有料のものの方が機能が充実しており、サポートも手厚い傾向があります。年間3,000円から8,000円程度の費用がかかりますが、被害に遭った場合の損害を考えると、十分な価値があると言えるでしょう。私は純正のウイルス対策を使っています、理由は動作が軽く、システムアップデート時でもサードパーティー製と違ってトラブルが起きないからです。
サードパーティー製の場合は、どのような機能が必要かを考えましょう。基本的なウイルス検出・駆除機能は全ての製品に搭載されていますが、製品によっては、フィッシング詐欺対策、迷惑メールフィルター、ファイアウォール、有害サイトブロックなど、追加機能が含まれていることがあります。自分のインターネットの使い方に合わせて、必要な機能を持つ製品を選ぶとよいでしょう。
ウイルス対策ソフトを導入したら、次のような設定を確認しておくことをお勧めします。まず、「リアルタイム保護」が有効になっているか確認しましょう。これは、常時監視してウイルスの侵入を防ぐ機能です。次に、「自動更新」が有効になっているか確認しましょう。ウイルスは日々新しいものが生まれるため、対策ソフトも常に最新の状態に保つ必要があります。最後に、「定期スキャン」の設定を確認しましょう。週に一度程度、パソコン全体をスキャンする設定にしておくと安心です。毎週日曜日の夜に自動スキャンが実行されるよう設定しておくとか、パソコンの使用頻度が低い時間帯に設定しておくとよいでしょう。
ウイルス対策は「保険」のようなものです。何も起きなければ、その価値を実感することは少ないかもしれませんが、いざというときに大きな被害から守ってくれます。面倒くさいと思わずに、きちんと対策を取ることをお勧めします。ただ、100%安全とは言えない事は頭の中に入れておく必要もあります。
インターネット詐欺の手口と対策
インターネット上には、残念ながら私たちを騙そうとする人たちがいます。特にシニア世代は「デジタルに不慣れ」「資産を持っている」という理由から、詐欺の標的にされやすい傾向があります。ここでは、よくある詐欺の手口と、その対策について詳しく説明します。
シニアを狙う代表的な詐欺手口
シニア世代を狙った詐欺には、いくつかの代表的な手口があります。
まず知っておくべきは「オレオレ詐欺」のメール版です。突然「お母さん、携帯電話を紛失してしまいました。こちらの新しいアドレスに連絡してください」といったメールが届くことがあります。子供や孫を心配する気持ちにつけ込み、連絡を取ると「お金を送って欲しい」などと要求されます。
また、「サポート詐欺」も要注意です。突然パソコンの画面に「ウイルスに感染しました」「サポートに電話してください」などの警告が表示され、電話をかけると高額な修理費用を請求されるというものです。正規のMicrosoftやAppleのサポートが、このような形で連絡してくることはありません。
「当選詐欺」も多く見られます。「あなたが〇〇賞に当選しました」「海外宝くじに当選しました」などのメールやメッセージが届き、当選金を受け取るための手数料などの名目でお金を要求されます。しかし、応じても当然ながら賞金が支払われることはありません。
これらの詐欺に共通するのは、「急がす」「脅す」「大きな利益を見せる」といった心理的な手法を使って、冷静な判断を妨げようとする点です。
私の教室に来られる生徒さんの一人は、「Microsoft社からの警告」と称する偽のポップアップに焦って電話してしまい、サポート料として5万円を請求されそうになったことがありました。幸い、支払う前に家族に相談して事なきを得ましたが、一歩間違えば大きな被害になるところでした。
詐欺の被害に遭わないためには、「急かされても冷静になる」「よく分からないことはすぐに応じない」「家族や友人、専門家に相談する」という基本的な姿勢が重要です。また、普段からニュースやインターネットで最新の詐欺手口について情報を集めておくことも有効です。
国民生活センターや警察のホームページでは、最新の詐欺手口について注意喚起を行っていますので、定期的にチェックするとよいでしょう。
不審なメール・メッセージの見分け方
インターネットを使っていると、様々なメールやメッセージが届きます。その中には、詐欺目的の不審なものも含まれていることがあります。ここでは、そうした不審なメール・メッセージの見分け方をお伝えします。
まず注目すべきは「送信者のアドレス」です。銀行やショッピングサイトなど、正規の企業からのメールは、その企業のドメイン(@の後ろの部分)を使用しています。例えば、三菱UFJ銀行からのメールなら「@bk.mufg.jp」、Amazonからのメールなら「@amazon.co.jp」といった具合です。それに対し、詐欺メールは似ているようで少し違うドメイン(例:「@amaz0n.co.jp」「@amazon-service.com」など)を使っていることが多いです。よく確認することが大切です。
次に「本文の不自然さ」に注目しましょう。日本語の文法や表現が不自然なメールは要注意です。海外からの自動翻訳を使った詐欺メールに多く見られる特徴です。また、「様」ではなく「殿」や「御中」など、日本の企業ではあまり使わない敬称が使われていることもあります。さらに、企業名やロゴが使われていても、デザインが公式サイトと少し異なる場合は偽物の可能性があります。
「緊急性を強調する表現」も詐欺メールの特徴です。「24時間以内に手続きしないとアカウントが停止されます」「直ちに連絡がない場合は法的手続きに入ります」など、あなたを焦らせて冷静な判断を妨げようとする表現が使われています。正規の企業からのメールでも期限が設けられていることはありますが、極端に短い期限を設定していることは少ないです。
「添付ファイルやリンク」についても注意が必要です。身に覚えのないメールに添付されたファイルを開いたり、記載されたリンクをクリックしたりすると、ウイルスに感染する可能性があります。特に「請求書.exe」「写真.zip」など、実行ファイルや圧縮ファイルには要注意です。
リンクも、正規のURLに見せかけて実際は全く別のサイトに誘導するよう細工されていることがあります。リンクの上にマウスを置くと(スマホの場合は長押しすると)、実際のURL(リンク先)が表示されることがありますので、確認するとよいでしょう。
不審なメールやメッセージを受け取ったら、まずは返信せず、記載されているリンクもクリックしないようにしましょう。
心配な場合は、そのメールを送ってきたと称する企業の公式ホームページを別途検索して、そこから問い合わせてみるのが安全です。私自身、「Amazon」を装った不審なメールを受け取ったことがありますが、Amazonの公式サイトから問い合わせたところ、そのようなメールは送っていないとの回答でした。
怪しいウェブサイトの見分け方
インターネット上には数え切れないほどのウェブサイトがありますが、その中には、個人情報を不正に収集したり、ウイルスを仕掛けたりする悪意のあるサイトも存在します。怪しいウェブサイトを見分けるポイントをご紹介します。
まず確認すべきは「URL(ウェブサイトのアドレス)」です。正規のサイトに似せた偽サイトは、URLが少しだけ異なります。例えば、本物のYahoo!のURLは「yahoo.co.jp」ですが、偽サイトは「yah00.co.jp」(oの代わりに数字の0を使用)や「yahoo-japan.com」などとなっていることがあります。また、銀行やショッピングサイトなど、重要な個人情報を扱うサイトは「https://」(最後のsが重要)で始まり、アドレスバーに鍵のマークが表示されているのが基本です。「http://」(sがない)の場合は注意が必要です。
次に「デザインやコンテンツの不自然さ」に注目しましょう。偽サイトは本物のサイトを模倣していますが、ロゴのデザインが少し違ったり、文章に誤字脱字があったり、レイアウトが崩れていたりすることがあります。また、日本語が不自然な場合も要注意です。海外で作られた偽サイトに機械翻訳を使った日本語が表示されている可能性があります。
「過度な宣伝文句」も怪しいサイトの特徴です。「驚異の効果!」「今だけ90%オフ!」「在庫残りわずか!」など、極端な表現で購入を急がせるサイトには注意が必要です。特に、通常の市場価格よりも極端に安い価格で有名ブランド品を販売しているサイトは、偽物を売っている可能性が高いです。
「会社情報や問い合わせ先の不足」も要チェックポイントです。信頼できるサイトには、運営会社の住所、電話番号、メールアドレスなどの連絡先が明記されています。こうした情報が見つからないサイトや、フリーメール(GmailやYahooメールなど)しか連絡先がないサイトは怪しいと考えたほうがよいでしょう。
実際のショッピングでは、大手の通販サイト(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)を利用するのが安全です。初めて利用するサイトでは、念のため少額の買い物から始めるのもよいでしょう。
また、クレジットカード情報を入力する前に、もう一度サイトの信頼性を確認することをお勧めします。私は新しいショッピングサイトを利用する際には、必ず「サイト名 評判」「サイト名 詐欺」などのキーワードで検索して、他の利用者の声を確認するようにしています。
架空請求詐欺への対処法
架空請求詐欺とは、実際には利用していないサービスや購入していない商品の代金を請求する詐欺です。メールや郵便、SMSなど様々な方法で請求が来ることがあります。特にインターネット上では「有料サイトの利用料金が未払いです」「動画の視聴料金が発生しています」などと、身に覚えのない請求をされることがあります。
架空請求への対処法として、最も重要なのは「絶対に支払わない」ことです。相手は、少しでも不安になった人から連絡を取らせ、お金を支払わせようとしています。身に覚えのない請求には、決して応じてはいけません。
次に、「連絡しない」ことも重要です。中には「この請求に心当たりがない方はこちらにご連絡ください」と書かれていることもありますが、これも詐欺の手口の一つです。連絡すると、あなたが実在する人物であることがわかり、さらに執拗な請求を受ける可能性があります。また、電話番号が有料の場合、通話料だけでも詐欺師の利益になってしまいます。
メールやSMSの架空請求は「迷惑メール」として処理しましょう。多くのメールサービスやスマホには、特定の送信者からのメールをブロックする機能があります。この機能を使って、二度と受信しないようにすることができます。
また、携帯電話会社が提供する「迷惑メールフィルター」サービスを活用するのも効果的です。私も以前、架空請求のメールを受け取ったことがありますが、迷惑メールとして報告し、その後は同じ送信者からのメールは自動的にブロックされるようになりました。
もし請求の内容に少しでも心当たりがある場合や、本物の請求書かどうか判断できない場合は、家族や友人に相談するか、消費生活センターなどの公的機関に問い合わせるとよいでしょう。決して自分一人で判断して支払ってしまわないことが大切です。
また、不安をあおるような画面表示(「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」「警察に通報します」など)が出ても、慌てて指示に従わないことが重要です。そのような表示は、多くの場合ブラウザを閉じれば消えますし、それでも消えない場合はパソコンの再起動で解決することがほとんどです。
困ったときの相談窓口一覧
インターネットの利用中に不安なことがあったり、トラブルに巻き込まれたりした場合、一人で抱え込まずに相談することが大切です。ここでは、困ったときに頼れる相談窓口をご紹介します。
まず、身近な相談先として「家族や友人」が挙げられます。特にお子さんやお孫さんなど、若い世代の方はインターネットに詳しいことが多いので、わからないことがあれば気軽に相談してみましょう。
公的な相談窓口としては、「消費者ホットライン(188)」があります。電話番号「188(いやや)」に電話すると、最寄りの消費生活センターにつながります。インターネット通販のトラブルや架空請求など、消費生活全般の相談ができます。相談は無料で、専門の相談員が対応してくれます。
また、「警察相談専用電話(#9110)」も覚えておくとよいでしょう。インターネット上での詐欺被害や脅迫など、犯罪に関わる事案が発生した場合に相談できます。緊急の場合は110番へ、緊急でない相談は#9110へという使い分けが基本です。
インターネット特有の問題については、「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」のウェブサイトが参考になります。最新のセキュリティ情報や対策方法などが掲載されています。また、「国民生活センター」のWebサイトでも、インターネットに関するトラブル事例や対処法が紹介されています。
各機器やサービスの公式サポートも頼りになります。パソコンやスマホのメーカー、インターネットプロバイダー、銀行やショッピングサイトなど、それぞれに専用のサポート窓口があります。パソコンの調子が悪い場合はパソコンメーカーに、インターネット接続に問題がある場合はプロバイダーに、といった具合に適切な窓口に相談するとよいでしょう。
サポート窓口の電話番号やメールアドレスは、製品の説明書や各社のウェブサイトで確認できます。私はこれらの連絡先を一覧にしてメモしておき、必要なときにすぐに連絡できるようにしています。
また、お住まいの地域によっては、シニア向けのパソコン・スマホ教室が開催されていることがあります。地域の公民館や生涯学習センターなどで開催されることが多く、基本的な操作方法からトラブル対処法まで、丁寧に教えてもらえます。同じ悩みを持つ仲間と一緒に学ぶことで、より理解が深まるようです。
相談する際のポイントとして、「何が起きたのか」「いつ起きたのか」「どのような操作をしたのか」などをできるだけ具体的に伝えることが挙げられます。また、エラーメッセージが表示された場合は、その内容をメモしておくと解決の手助けになります。スマホならスクリーンショット(画面を写真のように保存する機能)を撮っておくのも良い方法です。
インターネットを楽しむための安全なツール
インターネットは正しく使えば、私たちの生活を豊かにしてくれる素晴らしいツールです。ここでは、安全に楽しむためのいくつかのツールや方法をご紹介します。
動画視聴サイトの安全な利用法
YouTubeやNHKオンデマンドなどの動画サイトは、テレビ番組や映画、音楽、ニュース、趣味の講座など様々なコンテンツを楽しめる場所です。これらを安全に利用するためのポイントをご紹介します。
まず、信頼できる公式サイトを利用することが大切です。YouTubeやNHKオンデマンド、Netflix、Amazonプライム・ビデオなどの大手サービスは、セキュリティ対策がしっかりしています。「無料で映画が見られる」などと謳う怪しいサイトは、ウイルス感染や個人情報流出のリスクがあるので避けましょう。私の教室の生徒さんの中には、「無料で最新映画が見られる」というサイトを利用して、ウイルスに感染してしまった方がいらっしゃいます。
有料サービスを利用する場合は、料金体系をよく確認しましょう。多くの動画配信サービスは月額制ですが、一部のコンテンツは別料金になっていることもあります。また、無料お試し期間の後に自動的に課金が始まるサービスもあるので、利用開始時期と無料期間をメモしておくとよいでしょう。私は手帳に「〇月〇日:△△サービスの無料期間終了」と記入して、継続するかどうかを判断するようにしています。
動画を視聴する際のデータ通信量にも注意が必要です。特にスマホやタブレットでモバイル通信(4Gや5G)を使って視聴する場合、短時間でもデータ通信量が大きくなり、通信制限にかかる可能性があります。できるだけWi-Fi環境で視聴するか、データ使用量の設定で「低画質モード」を選択するとよいでしょう。私はスマホでYouTubeを見るときは、必ずWi-Fi環境で視聴するようにしています。
また、YouTubeなどの一部のサービスでは、不適切なコメントや内容の動画が投稿されていることもあります。気分を害するような内容を見つけた場合は、「報告」や「ブロック」の機能を活用しましょう。また、お子さんやお孫さんと共有するデバイスでは、「制限付きモード」を設定することで、不適切なコンテンツを制限することができます。
動画サイトを楽しむコツとして、「チャンネル登録」や「お気に入り登録」の機能を活用することをお勧めします。自分の興味のあるジャンルのチャンネルを登録しておくと、新しい動画が公開されたときに通知を受け取ることができます。私は料理や旅行、健康に関するチャンネルをいくつか登録しており、毎日の楽しみになっています。
オンラインショッピングの安全な楽しみ方
オンラインショッピングは、実店舗に行かなくても様々な商品を購入できる便利なサービスです。特に重い物や大きな物の購入、天候が悪い日の買い物などに重宝します。ここでは、安全にオンラインショッピングを楽しむためのポイントをご紹介します。
まず、信頼できるショッピングサイトを利用することが基本です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手サイトは、セキュリティ対策やカスタマーサポートが充実しているので安心です。初めて利用するサイトでは、会社概要や特定商取引法に基づく表記がきちんと記載されているか確認しましょう。これらの情報が不足しているサイトは避けたほうが無難です。
私は基本的に大手サイトしか利用しませんが、専門的な商品を扱う小規模なショップを利用する場合は、必ず事前に評判を調べるようにしています。
支払い方法にも注意が必要です。クレジットカード決済は便利ですが、不正利用のリスクもあります。大手サイト以外でクレジットカード情報を入力する場合は特に慎重になるべきです。代金引換や後払い、コンビニ決済など、カード情報を入力しない支払い方法を選ぶのも一つの方法です。また、PayPayやd払いなどのスマホ決済サービスも、直接カード情報を入力しないので比較的安全です。
商品の選択と確認も重要です。商品の詳細情報、サイズ、色、機能などをよく確認しましょう。また、送料や返品条件、納期なども忘れずにチェックします。特に海外のサイトから購入する場合は、関税が別途かかることがあるので注意が必要です。
購入後は、注文確認メールや発送通知メールはしばらく保管しておきましょう。商品が届いたら、できるだけ早く開封して内容物を確認することをお勧めします。不良品や注文と異なる商品が届いた場合は、すぐにショップに連絡しましょう。多くのサイトでは、商品到着後一定期間内(7日や14日など)に連絡すれば返品や交換に応じてくれます。
オンラインショッピングの楽しみ方として、「お気に入り登録」や「ほしいものリスト」の機能を活用するのもよいでしょう。気になる商品を登録しておくと、セールになったときに通知を受け取れるサービスもあります。また、価格比較サイト(価格.comなど)を利用すれば、同じ商品でもどのサイトが最安値かを簡単に調べることができます。私は大きな買い物をする前には、必ず価格比較サイトで相場を確認するようにしています。
地図・乗換案内アプリの便利な使い方
外出先で道に迷ったり、電車の乗り換えがわからなくなったりした経験はありませんか?スマホやタブレットの地図アプリや乗換案内アプリを使えば、そんな心配はありません。ここでは、これらのアプリの安全で便利な使い方をご紹介します。
代表的な地図アプリには、Google マップ(グーグルマップ)やYahoo!地図、Apple マップなどがあります。これらのアプリは基本的に無料で使えます。初めて使う際は、位置情報の利用を許可するかどうか聞かれますが、地図アプリの機能を十分に活用するには許可することをお勧めします。
位置情報を利用すると、現在地を中心とした地図が表示され、目的地までのルートも簡単に調べられます。私も外出先では必ずGoogleマップを利用していますが、位置情報を許可することで、現在地から目的地までの正確な道順を教えてもらえるので大変重宝しています。
地図アプリの使い方は基本的にシンプルです。検索窓に目的地(店舗名、住所など)を入力すると、その場所が地図上に表示されます。「ルート」や「経路」ボタンをタップすると、現在地から目的地までの道順が表示されます。徒歩、車、公共交通機関など、移動手段も選べます。最近の地図アプリでは、店舗の営業時間や混雑状況、レビューなども確認できるので、お出かけ前にチェックしておくと便利です。
乗換案内アプリは、電車やバスなどの公共交通機関を利用する際に役立ちます。代表的なアプリには、Yahoo!乗換案内、駅すぱあと、NAVITIMEなどがあります。目的地の駅名や施設名を入力すると、最適なルートや所要時間、運賃が表示されます。また、始発や終電の時刻、遅延情報なども確認できるので、時間にゆとりを持って行動できます。私は旅行先でよく利用しますが、土地勘のない場所でも迷わずに移動できるので安心です。
これらのアプリを使う際の注意点として、バッテリー消費が大きいことが挙げられます。特に地図アプリは、GPS機能を使うため電池の減りが早いです。長時間使用する予定がある場合は、モバイルバッテリーを持参するか、こまめに省電力モードにするなどの対策をとるとよいでしょう。私は外出時には必ずモバイルバッテリーを持ち歩くようにしています。
また、データ通信量にも注意が必要です。特に地図アプリはデータ量が多いため、Wi-Fi環境がない場所で長時間使用すると、通信制限にかかる可能性があります。対策として、あらかじめWi-Fi環境で目的地周辺の地図をダウンロードしておく(オフライン地図)という方法があります。Googleマップでは、「オフラインマップ」という機能でこれが可能です。私も旅行前には、ホテル周辺のオフラインマップをダウンロードしておくようにしています。
地図・乗換案内アプリの活用で、外出がより安心で楽しいものになります。少し練習が必要かもしれませんが、一度慣れてしまえば大変便利なツールになるでしょう。
家族や友人との安全なコミュニケーション方法
離れて暮らす家族や友人と手軽に連絡を取り合えることは、インターネットの大きなメリットの一つです。ここでは、安全で便利なコミュニケーションツールとその使い方をご紹介します。
代表的なコミュニケーションツールには、LINE(ライン)、Zoom(ズーム)、Skype(スカイプ)、Facebook Messenger(フェイスブック メッセンジャー)などがあります。これらは基本的に無料で利用でき、テキストメッセージのやり取りだけでなく、音声通話やビデオ通話も可能です。
特に離れて暮らす家族とは、顔を見ながら話せるビデオ通話が喜ばれることが多いです。
これらのツールを安全に使うためのポイントをいくつかご紹介します。まず、アカウント作成時には安全なパスワードを設定しましょう。また、多くのアプリでは「二段階認証」という機能が提供されています。これは、パスワードに加えて別の認証方法(SMSで届く確認コードなど)を組み合わせることで、不正アクセスを防ぐ機能です。可能であれば、この機能を有効にすることをお勧めします。
プライバシー設定も重要です。例えばLINEの場合、「ID検索を許可しない」「友だち自動追加をオフにする」などの設定ができます。自分のアカウントが見知らぬ人から簡単に見つけられないようにすることで、迷惑メッセージなどのリスクを減らせます。私もLINEのプライバシー設定は厳しめにしており、知らない人からの友だち追加はできないようにしています。
コミュニケーションツールを使う上での注意点として、詐欺やなりすましに警戒することが挙げられます。例えば「久しぶり、元気?新しいアカウントだから友だち追加して」といったメッセージが知人を装って届くことがあります。不審に思ったら、別の連絡手段(電話など)でその人に確認するとよいでしょう。また、知らない人からの友だち追加やメッセージには応じないことが基本です。
写真や動画を共有する際も注意が必要です。特に自宅の外観が映っていたり、住所や電話番号が写り込んでいたりしないか確認しましょう。また、旅行中の写真をリアルタイムで投稿すると「今、家を留守にしている」ことを知らせてしまうことになるので、帰宅後に投稿するなどの工夫も大切です。
コミュニケーションツールをより楽しむためには、各アプリの便利な機能を知っておくとよいでしょう。例えばLINEには「グループ通話」という機能があり、複数人で同時にビデオ通話ができます。家族全員で話し合いたいときや、友人グループでおしゃべりしたいときに便利です。また、写真や動画の共有だけでなく、位置情報を共有する機能もあります。家族旅行などで「今どこにいるか」を伝えたいときに活用できます。
こうしたツールは使い方を工夫すれば、離れていても家族や友人との絆を深める素晴らしい手段になります。特にシニア世代には、遠方に住む子どもや孫とのコミュニケーションツールとして大変喜ばれています。
まとめ:安心ネット生活を送るためのチェックリスト
これまで様々なインターネットの利用方法とその安全対策についてお話ししてきました。ここでは、日常的に気をつけるべきポイントと、定期的に見直すべき設定、最新情報の入手先についてまとめます。
毎日の安全確認ポイント
インターネットを安全に利用するためには、日常的にいくつかのポイントを確認する習慣をつけることが大切です。これらのポイントを日々の生活に取り入れることで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。
まず、メールの送信者を確認する習慣をつけましょう。特に銀行やショッピングサイトからのメールと称するものは、送信元のアドレスを必ずチェックします。不審なメールは開かずに削除するのが基本です。また、メール内のリンクをクリックする前に、そのリンク先がどこなのかを確認する習慣も大切です。リンクの上にマウスを置くと(スマホの場合は長押しすると)、実際のURLが表示されることがあります。そのURLが信頼できるものかどうかを判断しましょう。
次に、パスワード管理にも注意を払いましょう。同じパスワードを複数のサービスで使い回さないこと、定期的にパスワードを変更すること、パスワードをメモする場合は安全な場所に保管することが大切です。
パスワード管理ツールを利用するのも良い方法です。重要なサービス(銀行やクレジットカードなど)のログイン後は、必ずログアウトすることも忘れないようにしましょう。
また、ソフトウェアの更新通知が表示されたら、できるだけ早く更新することをお勧めします。これには、オペレーティングシステム(WindowsやMacOS、iOSなど)の更新だけでなく、ブラウザやアプリの更新も含まれます。更新には多くの場合、セキュリティ強化のための修正が含まれています。私は基本的にパソコンでは、アプリケーション起動時に確認をする設定にしています、スマホの更新通知のバッジ表示するように設定しています。
支払い情報や取引の記録も定期的に確認することが大切です。クレジットカードの利用明細や銀行の入出金履歴には、心当たりのない取引がないかチェックしましょう。不正利用を早期に発見できれば、被害を最小限に抑えることができます。私はクレジットカードを利用したら利用通知が来るように設定しています、また月末に、すべての口座、カードの明細は支払い確定日にチェックするようにしています。
最後に、重要な情報のバックアップを定期的に取ることもお勧めします。写真、連絡先、文書ファイルなど、失うと困るデータはクラウドストレージ(GoogleドライブやiCloudなど)やUSBメモリなどに保存しておくとよいでしょう。私はMacなのでTimeMchineを利用して自動的に外付けハードディスクにバックアップを2重で取っています。
定期的に見直すべきセキュリティ設定
日常的な確認に加えて、定期的(3ヶ月から半年に一度程度)に見直すべきセキュリティ設定があります。これらの設定は時間が経つにつれて古くなったり、いつの間にか変更されていたりすることがあるため、定期的なチェックが重要です。
まず、各種アカウントのプライバシー設定を確認しましょう。特にSNS(Facebook、LINE、Instagramなど)では、公開範囲の設定が知らないうちに変更されていることがあります。投稿や写真が誰に見えているかを確認し、必要に応じて設定を調整します。私はFacebookを利用していますが、半年に一度、自分のプロフィールを「他のユーザーとして表示」する機能を使って、外部からどのように見えているかをチェックしています。
次に、使っていないアプリやサービスを整理することをお勧めします。スマホやタブレットに入れたままの未使用アプリは、バックグラウンドでデータを収集していることがあります。また、登録したまま使っていないウェブサービスがある場合は、退会するか、少なくともパスワードを強化しておくとよいでしょう。私もスマホのアプリは定期的に見直し、半年以上使っていないものは削除するようにしています。
ウイルス対策ソフトの設定も確認しましょう。定義ファイル(ウイルスを検出するためのデータ)が最新の状態になっているか、定期スキャンが正しく設定されているかをチェックします。また、スキャン結果にも目を通し、何か問題が検出されていないかを確認します。
ブラウザの設定も定期的に見直すとよいでしょう。特にCookie(クッキー)の設定や履歴の削除などは、プライバシー保護の観点から重要です。多くのブラウザには「プライベートブラウジング」や「シークレットモード」と呼ばれる機能があり、閲覧履歴やCookieを残さずにウェブサイトを閲覧できます。機密性の高い情報(銀行取引など)を扱う場合は、この機能を活用するのも一つの方法です。
モバイルデバイス(スマホやタブレット)のロック設定も忘れずにチェックしましょう。パスコード(暗証番号)や生体認証(指紋や顔認証)が有効になっているか、自動ロックの時間が適切か(短すぎると使いづらく、長すぎるとセキュリティ上のリスクがあります)を確認します。私のスマホは指紋認証と5分後の自動ロックに設定しています。
最新の脅威に対応するための情報入手先
インターネットの世界では、新たな脅威や詐欺手口が次々と現れます。最新の情報を入手して、自分自身を守ることが大切です。ここでは、信頼できる情報源をいくつかご紹介します。
まず、政府機関や公的団体のウェブサイトは信頼できる情報源です。「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」では、最新のセキュリティ情報や対策方法が公開されています。
「国民生活センター」や「消費者庁」のサイトでも、最新の詐欺事例や対処法が紹介されています。これらのサイトは難しい専門用語を使わず、一般の方にもわかりやすく情報を提供しているのが特徴です。私も月に一度はこれらのサイトをチェックし、最新の脅威について知るようにしています。
セキュリティ関連企業のブログやニュースレターも役立ちます。ウイルス対策ソフトを提供している企業(Norton、ESET、カスペルスキーなど)は、一般向けにわかりやすいセキュリティ情報を発信していることが多いです。多くの場合、メールマガジンの登録も可能なので、定期的に情報を受け取ることができます。
地元の消費生活センターや警察署が実施する「出前講座」や「セミナー」も貴重な情報源です。特にシニア向けのIT講座では、最新の詐欺手口とその対策が解説されることが多いです。こうした講座は無料で参加できることが多く、質問する機会もあるので、積極的に参加するとよいでしょう。私も各地で開催されるシニア向けIT講座に参加したり、講師として登壇したりしていますが、毎回新しい情報や対策方法を知ることができます。
また、信頼できる新聞やテレビのニュースも重要な情報源です。大手メディアは専門家の監修のもと、正確な情報を伝えることに努めています。特に、「特殊詐欺」や「インターネット詐欺」に関する報道には注目しておくとよいでしょう。
最後に、家族や友人との情報共有も有効です。特に若い世代は最新のIT事情に詳しいことが多いので、「最近こんな詐欺があるらしいよ」「このアプリは危険だから気をつけて」といった情報を教えてもらうことができます。
インターネットは日々進化し、それに伴って新たな脅威も生まれています。しかし、基本的な知識と注意を持って臨めば、安全に楽しむことができます。
この記事で紹介した対策を参考に、皆さんもぜひ安心してインターネットライフを楽しんでください。私も70歳を過ぎた今でも、インターネットのおかげで仕事や生活が豊かになっていると感じています。
皆さんにとっても、インターネットが新たな可能性を広げるツールになることを願っています。