「相続登記を自分でやりたいけど、何かあったときに相談できる場所はある?」
その答えは「法務局の無料相談」です。
相続登記を自力でやろうとすると、書類の書き方や手続きの流れでわからないことが次々と出てきます。でも、法務局では無料で手続きの相談ができます。私たち70代夫婦も、この相談窓口をフル活用して自力での申請を成功させました。
ただし、使い方にコツがあります。この記事では、法務局相談を最大限に活かすための準備・予約・当日の流れを実体験をもとに解説します。
▶ 実体験の詳細はnoteの連載第3回で|70代夫婦が相続登記に自力で挑戦してみた(note)
法務局の無料相談でできること・できないこと

まず大前提として、法務局の相談窓口は「登記手続きに関する案内」を目的としています。何でも相談できるわけではないので、事前に把握しておきましょう。
| ✅ できること | ❌ できないこと |
|---|---|
| 申請書の書き方の確認 | 書類の作成を代わりにやってもらう |
| 必要書類のチェック | 個別の法律判断(遺産分割の内容など) |
| 手続きの流れの説明 | 税金に関する相談(税務署や税理士へ) |
| 提出前の書類の事前確認 |
「書いてあげる」ことはしてもらえませんが、「これで合ってますか?」という確認は丁寧に対応してもらえます。わからないまま進めるより、何度でも相談に行く方がずっと近道です。
予約の取り方

法務局の相談は予約制です。飛び込みでは受け付けてもらえないことが多いので注意してください。
- 管轄の法務局をウェブサイトで確認する
- 電話または法務局ウェブサイトの予約フォームから申し込む
- 相談日時を決める(平日のみ、時間帯は法務局による)
✅ 実体験ポイント
私たちが相談した法務局では電話予約のみで、希望日の1〜2週間前から受け付けていました。人気の時間帯はすぐ埋まるので、書類がある程度揃ったら早めに予約を入れるのがおすすめです。
相談前に準備しておくこと

相談時間は30分〜1時間程度が一般的です。限られた時間を有効に使うために、事前準備が大切です。
持参するもの
| 持参するもの | 補足 |
|---|---|
| 集めた書類 | 揃っているものだけでOK |
| 作成途中の申請書・相続関係説明図 | 途中でも持参すると確認してもらえる |
| 不動産の情報 | 固定資産税納税通知書など |
| 質問リスト | 事前にメモしておくと抜け漏れがない |
質問リストの例
- 「この戸籍謄本で足りていますか?」
- 「相続関係説明図の書き方はこれで合っていますか?」
- 「遺産分割協議書に記載すべき内容を確認させてください」
- 「申請書のこの欄は何を書けばよいですか?」
✅ 実体験ポイント
「何がわからないかわからない」状態で行くより、「ここまで作ったので確認してください」という形で行く方が、相談がスムーズに進みます。私たちは2回相談に行きましたが、2回目は書類をほぼ揃えた状態で臨んだので、その場でほぼ全部の疑問が解決しました。
相談当日の流れ

| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 受付で予約名を伝える |
| 2 | 担当の職員に書類を見せながら相談 |
| 3 | 不足書類・修正箇所を教えてもらう |
| 4 | メモを取りながら確認(録音は事前に確認を) |
| 5 | 必要なら次回の予約を入れる |
✅ 実体験ポイント
職員の方はとても丁寧に対応してくださいました。「こんなこと聞いていいの?」と思うような基本的な質問でも、きちんと答えてもらえます。遠慮せず、わからないことは全部聞くのが正解です。
何回行ってもいい

「一度の相談で全部解決しなければ」と思う必要はありません。
私たちは合計2回相談に行きました。1回目で全体の流れを確認し、2回目で書類の最終チェックをしてもらいました。「また来てもいいですか?」と聞いたら、「もちろんです」と言っていただけました。
気軽に複数回活用することをおすすめします。
法務局相談と合わせて活用したいもの
法務局のウェブサイト
申請書のひな形や記載例が公開されています。相談前にダウンロードして記入しておくと、相談がスムーズです。
登記・供託オンライン申請システム(登記ねっと)
オンライン申請もできますが、初めての方には窓口申請の方がおすすめです。Macユーザーは特に注意が必要です。
▶ 法務局への相談の実体験は、連載第3回で詳しく紹介しています(note)
事前に情報を整理しておくと相談もスムーズ
法務局への相談をうまく使うには、「自分の不動産情報」「相続人の情報」が手元に揃っている状態が理想です。
本籍地・不動産の地番・相続人の一覧など、生前から情報をまとめておくと、いざというときに家族がスムーズに動けます。
▶ 情報の整理にはデジタルエンディングノートが便利です|酔いどれ式デジタルエンディングノート(note)
〜 記入用PDF/チェックシート/手順ガイド 〜 まず最初に:購入後すぐ手に入る「4点セット」 実務用資産目録…
まとめ
- 法務局の無料相談は、相続登記を自分でやるための強力なサポート
- 事前予約が必要。書類が揃い始めたら早めに予約を入れる
- 「ここまで作った」状態で行くと相談が効率的
- 何回行っても大丈夫。遠慮なく活用しよう
▶ 相続登記の事前準備ガイドはこちら(d-endingnote.com)
この記事は「70代夫婦が相続登記に自力で挑戦してみた」連載(note)の内容をもとに、d-endingnote.comの読者向けに再構成したものです。
