シニアのデジタル革命:キャッシュレス決済とインターネット利用の実態調査

株式会社DIGITALIOが実施した「シニアのデジタル利用実態調査」の結果をもとに、60歳以上のシニア層のデジタル活用状況について詳しくお話しします。

この調査結果は、想像以上にシニア層がデジタル社会に適応していることを示しており、非常に興味深いものでした。

シニア層のキャッシュレス決済利用実態

予想を覆す高い利用率

調査結果によると、シニア層の73.7%が「直近1ヶ月以内にキャッシュレス決済を利用した」と回答しています。これは40代、50代と同程度の高い利用率で、私も正直驚きました。

さらに興味深いのは、シニア層の51.7%が「キャッシュレス決済の方が多い」と回答していることです。つまり、半数以上のシニアの方々が、日常的にキャッシュレス決済を主な支払い手段として使っているということですね。

シニア層が好むキャッシュレス決済の種類

シニア層が最も利用しているキャッシュレス決済は「クレジットカード」で、50.0%の方が最もよく使うと回答しています。次いで「電子マネー」の利用率が高く、全世代の中でも最も高い58.6%の利用経験率を示しています。

私の経験から言えば、クレジットカードは長年使われてきた決済手段なので、シニア層にとっても馴染みやすいのでしょう。一方で、電子マネーの高い利用率は意外でした。おそらく、交通系ICカードの普及が大きく影響しているのではないでしょうか。

Senior digital usage_02.

現金へのこだわりも健在

しかし、シニア層のデジタル化が進む一方で、現金への愛着も根強いようです。調査によると、シニア層の約7割が「現金を持たずに外出することに抵抗を感じる」と回答しています。

これは、長年培ってきた生活習慣や、「現金は安心」という感覚が影響しているのでしょう。私も同じような考えを持っています。「万が一」のために現金を持ち歩く習慣は、簡単には変わらないかもしれません。

シニア層の財布事情

財布の形状についても興味深い結果が出ています。シニア層の50.0%が「二つ折り財布」、36.2%が「長財布」を使用しているそうです。

これは、キャッシュレス決済を多用しながらも、現金や各種カードを収納できる従来型の財布を好む傾向を示しています。デジタルとアナログのバランスを取りながら、自分に合った方法を選択しているのですね。

シニア層のインターネット利用実態

PCが主流、でもスマホも使いこなす

シニア層のインターネット利用に関しては、「PC」をメインで利用している人が60.3%と圧倒的に多いことが分かりました。一方で、37.9%の方が「スマートフォン」をメインに使用しているそうです。

私もそうなのですが、PCの大きな画面や物理的なキーボードがシニア層には使いやすいし、これまでの仕事でも使ってきて慣れていると言うのもあるのではと思います。

ただ、スマートフォンの利用率も決して低くないですよね。外出先でも気軽にネットを使える利便性が、シニア層にも浸透しつつあるのでしょう。

Senior digital usage_03.

SNS利用の実態

SNSの利用状況も興味深い結果となりました。シニア層が最も利用しているSNSは「Facebook」で、36.2%という高い利用率を示しています。これは他の世代と比べても最も高い数字です。

私の経験から言えば、Facebookは実名制で、同窓会や家族とのつながりに使いやすいプラットフォームです。そのため、シニア層にも受け入れられやすいのだと思います。

一方で、InstagramやTikTokの利用率は低めですね。これらは若い世代向けのイメージが強いためかもしれません。

インターネット利用の目的

シニア層がインターネットを利用する主な目的は以下の通りです:

  1. メールの送受信
  2. 天気予報・ニュースサイト・ホームページの閲覧
  3. オンラインショッピング

これらの目的を見ると、シニア層が日常生活にインターネットを上手く取り入れていることが分かります。特にオンラインショッピングの利用が多いのは興味深いですね。

コロナ禍の影響もあり、便利で安全な買い物方法として定着したのかもしれません。

シニア層のデジタル活用を促進するには

これらの調査結果を踏まえ、シニア層のさらなるデジタル活用を促進するためのアイデアをいくつか提案したいと思います。

  1. セキュリティ教育の強化:
  2. キャッシュレス決済やオンラインショッピングの利用が増えている一方で、セキュリティへの不安も大きいと考えられます。安全な利用方法や詐欺対策などの教育を充実させることで、より安心してデジタルサービスを利用できるようになるでしょう。

  3. シンプルで直感的なUI/UXデザイン:
  4. アプリやWebサイトのデザインを、シニア層にも使いやすいようシンプルで直感的なものにすることが重要です。文字サイズの調整機能や、コントラストの高い配色なども効果的でしょう。

  5. リアルとデジタルの融合サービス:
  6. 現金を完全に手放すことへの抵抗感が強いことを考えると、現金とデジタル決済を併用できるサービスや、実店舗とオンラインショップを連携させたサービスなどが受け入れられやすいかもしれません。

  7. 世代間交流を促すデジタルサービス:
  8. Facebookの利用率が高いことから、家族や友人とのつながりを重視していることが伺えます。世代を超えて交流できるデジタルサービスの開発が、シニア層のデジタル活用をさらに促進する可能性があります。

  9. デジタルリテラシー向上プログラムの提供:
  10. 地域のコミュニティセンターや図書館などで、シニア層向けのデジタル機器の使い方講座や、最新のデジタルサービスの紹介イベントなどを定期的に開催することも効果的でしょう。

まとめ:シニア層のデジタル活用は着実に進化している

今回の調査結果から、シニア層のデジタル活用が私たちの想像以上に進んでいることが分かりました。キャッシュレス決済の高い利用率や、PCとスマートフォンを使い分けたインターネット利用など、シニア層は確実にデジタル社会に適応しています。

一方で、現金への愛着や従来型の財布の使用など、アナログな部分も大切にしている様子が伺えます。これは、デジタルとアナログのバランスを取りながら、自分に合った方法を選択しているということでしょう。

シニア層のデジタル活用が進むことで、生活がより便利で豊かになることを願っています。そして、それが世代を超えたコミュニケーションの活性化にもつながれば、社会全体にとっても大きなプラスになるはずです。

(Via 株式会社DIGITALIOのWebサイト.)

最新情報をチェックしよう!