最近、テレビやニュースでよく聞く「AI(エーアイ)」という言葉。ChatGPT(チャットジーピーティー)やClaude(クロード)といったAIツールを使ってみたいけれど、なんだか難しそうで躊躇している方も多いのではないでしょうか。
でも実は、ちょっとした「話し方のコツ」を覚えるだけで、これらのAIをまるで何十年も経験を積んだ専門家のように活用できるんです。今日は、そんな簡単な方法をご紹介しますね。
普通の質問では、なぜ思うような答えが返ってこないの?
AIに質問する時、多くの方がこんな風に聞いてしまいがちです。
「血圧を下げる方法を教えて」
「老後の資金について教えて」
「孫とのコミュニケーションのコツを教えて」
こうした質問だと、AIは教科書のような一般的な回答しかしてくれません。なぜかというと、あなたの具体的な状況がわからないからなんです。
例えば、お医者さんに「体調が悪い」とだけ伝えても、詳しい診断はできませんよね。それと同じことなんです。
魔法の質問テンプレート
そこで、とっておきの「話し方のテンプレート」をお教えしましょう。これを使えば、AIがあなた専用のアドバイスをくれるようになります。
基本のテンプレート
「あなたは○○の専門家として、30年の経験があります。
私の目標は△△です。
まず、私について3つ質問をしてください。
その後、初心者にもわかりやすく、段階的に解決方法を教えてください。
最後に、今日からできる簡単な行動を1つ教えてください。」
実際に使ってみましょう
健康相談の例
血圧が気になる場合は、こんな風に話しかけてみてください。
「あなたは健康管理の専門家として、30年の経験があります。
私の目標は、自然な方法で血圧を下げることです。
まず、私について3つ質問をしてください。
その後、初心者にもわかりやすく、段階的に解決方法を教えてください。
最後に、今日からできる簡単な行動を1つ教えてください。」
お金の相談の例
老後の資金について相談したい時は、このように。
「あなたは老後資金プランニングの専門家として、30年の経験があります。
私の目標は、安心できる老後資金を準備することです。
まず、私について3つ質問をしてください。
その後、初心者にもわかりやすく、段階的に解決方法を教えてください。
最後に、今日からできる簡単な行動を1つ教えてください。」
なぜこの方法が効果的なの?
この話し方が効果的な理由は3つあります。
1. 専門家の役割を与える
「30年の経験がある専門家」という設定をすることで、AIがその分野の専門知識を使って答えてくれるようになります。
2. あなたの状況を詳しく聞いてもらう
3つの質問をしてもらうことで、あなたの具体的な状況や悩みを理解してもらえます。
3. わかりやすく段階的に教えてもらう
「初心者にもわかりやすく」「段階的に」という指示で、難しい専門用語を使わずに説明してもらえます。
ChatGPTとClaude、どちらを使えばいい?
両方とも優秀なAIですが、少し特徴が違います。
ChatGPTがおすすめの場面
継続的な相談をしたい時(前回の会話を覚えていてくれます)
はっきりとした答えが欲しい時
素早い回答が欲しい時
Claudeがおすすめの場面
長い文章や資料について相談したい時
創意工夫が必要な相談をしたい時
より詳しく、深く話し合いたい時
最初はどちらか一つを選んで試してみて、慣れてきたら両方使ってみるのがおすすめです。
実際に試してみる3つのステップ
ステップ1:テンプレートをあなた用に変える
上でご紹介したテンプレートの「○○」と「△△」の部分を、あなたの相談したい内容に変えてください。難しく考える必要はありません。
ステップ2:AIからの質問に答える
AIから3つの質問が返ってきます。正直に、具体的に答えてください。「よくわからない」「詳しくない」と答えても大丈夫です。
ステップ3:アドバイスを受け取る
あなたの回答をもとに、専門家のような詳しいアドバイスが返ってきます。わからないことがあれば、「もう少し簡単に説明してください」と言えば、さらにわかりやすく教えてくれます。
こんな相談もできます
この方法は、さまざまな分野で活用できます。
健康・医療関連: 食事管理、運動習慣、病気の予防について
お金・生活: 家計管理、保険の見直し、相続の準備
趣味・学習: 新しい趣味の始め方、スマホの使い方、料理のレシピ
家族・人間関係: 孫との接し方、ご近所付き合い、夫婦関係
うまくいかない時のコツ
最初の回答が期待と違った場合
「もう少し具体的に教えてください」「私の年齢に合わせて説明してください」など、追加でお願いしてみましょう。AIは何度でも説明し直してくれます。
専門用語がわからない場合
「難しい言葉を使わずに説明してください」「小学生にもわかるように教えてください」と言えば、簡単な言葉で説明してくれます。
もっと詳しく知りたい場合
「この部分をもっと詳しく教えてください」「具体例を教えてください」と聞けば、さらに詳しい情報がもらえます。
安心して使うための注意点
AIはとても便利ですが、いくつか気をつけたいことがあります。
医療の診断は受けない: 体調に関することは、最終的にはお医者さんに相談しましょう
お金の最終判断は慎重に: 投資や大きな買い物は、家族や専門家とも相談しましょう
個人情報は言わない: 住所や電話番号、クレジットカード番号などは教えないでください
まとめ
AIというと難しそうに感じるかもしれませんが、実は「正しい話し方」を覚えるだけで、とても頼れる相談相手になってくれます。
今日ご紹介したテンプレートを使って、ぜひ一度試してみてください。きっと、今まで以上に役に立つアドバイスがもらえるはずです。
最初は慣れないかもしれませんが、何度か使っているうちに、まるで信頼できる専門家と話しているような感覚になりますよ。
新しいことを学ぶのに、年齢は関係ありません。AIを味方につけて、より充実した毎日を送ってみませんか?